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1869.大学生の時、周りっていっつもこんなトラブルばっかりだった

それは僕のせいですよね、と僕は言った。
ヒナタさんはゆっくりと首をかしげ、目を細めて僕の耳を引っ張った。
痛いです。
「なんであなたのせいなのよ。」
僕は自分の頭の中を整理した。

今日ヒナタさんに会うと、向こうから「彼氏と別れた。」と話があった。
一昨日の夜、デートの約束があったが、
その日僕は日文講義のノートをヒナタさんに貸してもらう約束だった。
が、僕のとった最後の授業が延長してなかなか終わらず、ヒナタさんを待たせてしまうことになる。
それでヒナタさんはデートの約束をキャンセルして、僕にノートを貸してくれた。
そのあと僕とヒナタさんは、夕食を取るために繁華街に出ると、
知らない後輩の女の子の肩を抱いて歩くヒナタさんの彼氏と遭遇。
…で、今日ですよね。

「…長い。
こんなの誰も聞きたくないって。
だいたいあなたのせいだって部分がどこにもないじゃない。」
うーんと…僕がノートを貸してもらわなければ良かったのでは?
「呆れた理屈ね。
ゲームのフラグじゃないんだから、人生は。
やり直しのできる選択肢なんてどこにも転がってないの。
あなたが私の浮気相手でもない限りあなたのせいと言える?」

でもねぇ、僕は人が誰かに関わる以上、どんな些細なことでも
因果はからむと思うんですよ。
それで許されると思っちゃいませんけど、
少しぐらい僕のせいなんだと思わせてください。

ヒナタさんはため息をついた。
「あなたアイツと逆のこと言うのね。
『俺のせいじゃないよな?』ってね。
ああいう人って自分のせいじゃなければなんでもいいんでしょうね。
だから『はいはい、あなたのせいじゃないわ。全部私のせい』って言ってやったら露骨にホッとした表情してさ。またくだらない籤をひいたんだな、って思ったわ。」

それこそヒナタさんのせいじゃない、と思ったが面倒なのでやめた。
不都合を誰かのせいにするのは楽だ。
自分のせいだと口にするのも実は「逃げ」だ。
本当の責任を誰かのせいにするのはみっともないので
この話はもう終わりだ。

by trash-s | 2012-05-06 22:28 | ヒナタさん