1895.月曜の朝に向かって歩く

「都会の鳩はぜんぜん逃げないね。」
って女の子たちがはしゃいでた。
僕は(君たちは一体どこの田舎から出てきたって言うんだ?)
とか考えながら公園を横切った。
平日のお昼休みには昼食を取るサラリーマンからおこぼれをあずかる鳩たちは
休日も関係なく集まってくる。
彼らの取引先が疲れたサラリーマンであろうと、
羽を伸ばしにきた女の子たちでもお構い無しといった様子だった。
クレープ屋には三台会った。
もう一台の屋台はドネルケバブだった。
(回しながら焼くのがドネルケバブなんだよ)
いつか彼女が言ってたが、本当かどうかは知らない。
ただケバブ屋を見るとそのセリフしか思い浮かばないだけ。
人気のない路地を歩くと中古のゲームソフト屋がある。
先週アルバイトが変わったばかりだ。
前の可愛い女の子はどこに行ったのかな。
髪の綺麗な女の子だった。
でもなんか前に店の近くで男と話しているのを見て
気分を害したんだったっけな。

世の中は上手くいかない。
そんな弱音も部屋の中でいくらでも吐く。
けどこうして散歩してみると、
世の中が肌に合わない奴がやっぱりいる。
都会の鳩でも要領悪い痩せた鳩もいるんだろうな。
いいことだとも思わないが、悪すぎるというほどでもない。
また明日からがんばろう。

by trash-s | 2012-06-03 23:39 | ある日の出来事