1939.僕の噂

「寝てるね。」
「うん、よく寝てる」
寝てないよ。

僕の声は、声にはなってなかったらしい。
女の声が二人で楽しそうに会話を続ける。
「ひげ、そればいーのにね。」
「無精してるんだよ。」
「ねぇ、疲れてるの?」
「たいして動いてないのね。昔からよく寝る。」
「寝る子は育つ。」
「でも今でも子供みたい。」
「小学生の時から変わってない脳みそが」

うるさいな。

僕が起きると久美姉さんがにこにこしていた。
あれ、今誰かと話してなかった。
「だれ?ここには私しかいないけど。」

部活が終わって帰ってきたところ、
久美姉さんに呼ばれて部屋に入った。
余り物のケーキは、大きくておいしかった。
テスト直後で寝不足の僕は、そのままうとうとと眠り込んだ。

誰か僕のこと話してなかった?

「自意識過剰ねぇ。
あんた、自分がそんな噂されるようなキャラだと?」

そんなんじゃないけどさ。
疲れてるのかな。

by trash-s | 2012-07-13 23:58 | 久美姉さん