1949.世界の秘密

「世界の秘密を教えてあげるよ。」
歩ちゃんは神妙な面持ちで僕に言った。
真面目な話なら歩ちゃん、ソフトクリームを食べてからにしてくれよ。
ほら、溶けかけたのが僕のジーンズに落ちちゃうじゃないか。
「知りたくないの?」
別に。
「つまんない。」
つまんなくないよ。
世界の秘密なんて知ったら、誰かに教えたくなるだろう?
「そうかな?」
そうだよ。
君がそうじゃない。
もったいつけて、他人に言いふらそうとするだろう?
秘密は秘密じゃなくなる。
秘密にしておきたい人が歩ちゃんを消しにくる。
そこで歩ちゃん、両手で自分の口を塞いだ。
「わらし、しららいよ、せかいのひみちゅ。」
そんなの知ってるって。
歩ちゃんの持ってる秘密なんてせいぜい
自分のスリーサイズくらいでしょ。
「失礼だな、君は。
もっと知ってるよ、例えば君のこと。
しーちゃんから聞いたからねー、昔のこと。」

……何を?
っていうか、言え、何を知っている
お・ま・え・は〜っ!

by trash-s | 2012-07-25 23:30 | 歩ちゃん