2088.焦燥する距離

ひとりで刺身とビールを買って帰るようになってしまった。
ひどく疲れた夜には、食欲もあまりなくて
そんな手を抜いた食事をするようになってしまった。
大学の時の友人は今は遠い。
僕が写真を送ると、仙台に飛んだ友人からは
どこかの居酒屋の写真と「接待」の文字が返ってきた。
まだ遠くない。
居場所も業種も違う友人とは歩く道が離れすぎている。
どっちがいいかはわからない。
ただ遠いのだ。

首元を風が通り抜け、(寒くなってきたな)と思いながら
首をすくめると、一件のメッセージが入る。
透くんからのメッセージは
『シンガポールの土産物は何がいい?
俺はマーライオンがいいと思ってる♥』

遠慮のなさ、距離感のなさは、時に僕を救ってくれる。
どれだけ離れても、道が違っていても、
そばにいるような感じにしてくれる透くんが僕は大好きだ。

『僕は小さいのがいいと思ってる♡』と送ったら
『えーーーー』
とだけ帰ってきた。

by trash-s | 2013-10-30 23:53 | 透くん