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2164.罪と桜

花散らしの雨が降り、早々と桜はやつれた姿になった。
今日になっても雨はやまない。
水たまりに張り付いた桜の花びらは無数に広がり、
何か悲愴的な出来事を思い起こさせる。

昔住んでいたところの隣人の女の子が東京で命を失った。
春から大学生で一足先の三月に引越しを終えて
大学生活を楽しみにしていた。
強盗か何かに襲われて、窓から飛び出したのは地上五回。
彼女の作った血だまりには桜の花が浮かんでいた。
犯人はまだ捕まっていない。

つまらない話だったな。
僕は傘で顔を隠すように歩き始めた。
桜は本当に短い間に散ってしまうからな。
だから悲しい出来事に結びついてしまうのかな。

by trash-s | 2016-04-02 19:37 | ある日の出来事